【本紹介】読まないともったいない!小説10選 | SFから純文学まで
Twitterで読書垢をされている方なら、誰しもが一度は見たことのある#ハッシュタグがあります。
#名刺代わりの小説10選です。
読書垢のみなさんが、自己紹介の代わりに大好きな小説10選を紹介するハッシュタグで、その方の本の好みを知るのにこれ以上ないツールです。
本記事では、私自身の#名刺代わりの小説10選について、Twitterでは書ききれないコメントと共に紹介したいと思います。
#名刺代わりの小説10選
『新世界より』貴志祐介
ー1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。
(『新世界より(上)』商品説明より引用)
私が本を読めるようになるきっかけをくれた本です。
上中下巻あり、ページ数も分厚めの文庫本ですが、引き込まれる世界観とストーリーで中→下巻までは一日で読み終えてしまいました。
人類の在り方や現代社会へのメッセージ等、考えさせられるようなSFが好きな方にはぜひ読んでいただきたい一冊です!
『一九八四年』ジョージ・オーウェル
ー〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する超全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは、真理省記録局で歴史の改竄に従事していた。彼は奔放な美女ジュリアとの出会いを契機に、伝説的な裏切り者による反政府地下活動に惹かれるようになる。
(『一九八四年』商品説明より引用)
いわずとしれた、20世紀文学の代表作とも言えるSFの名著です。
上記の『新世界より』に通ずる「自分の頭で考えることの大切さ」という裏テーマが刺さりました。
大学生の頃読むのに一ヶ月かかりましたが、読んでよかったと断言できる作品です。
SF好きや海外文学好きの方で未読の方は、『新世界より』とあわせて胸を張っておすすめできる作品です。
『本日は、お日柄もよく』原田マハ
ーOL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された! 目頭が熱くなるお仕事小説。
(『本日は、お日柄もよく』商品説明より引用)
浪人→大学の同期がおすすめしてくれた一冊です。
はじめて読んだ原田マハ作品がこちらでしたが、好きすぎてリア友3人におすすめしました!
(3人とも良かったと言ってくれた)
胸が熱くなるような、心温まる感動ストーリーで、いろんなスピーチが聴きたくなります✨
仕事をがんばりたいと思っている人、ほっこりするストーリーが読みたい人におすすめです!
『マチネの終わりに』平野啓一郎
ー天才クラシックギタリスト・蒔野聡史と、国際ジャーナリスト・小峰洋子。四十代という“人生の暗い森”を前に出会った二人の切なすぎる恋の行方を軸に、芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死などのテーマが重層的に描かれる。いつまでも作品世界に浸っていたいと思わずにはいられないロングセラー恋愛小説を文庫化!
(『マチネの終わりに』商品説明より引用)
仕事に生きる人達が出てくる小説だが、『本日は、お日柄もよく』とは異なり、しっとり・じんわりした質感の切ない恋愛小説。
ページ数は多いので、読書に慣れているorまとまった時間がとれる方で、大人の恋愛小説が好きな方にはとてもおすすめです。
小説が好きすぎて映画化は不安だったが、映画版もとてもよかったです。
石田ゆり子が美しすぎた…
『流浪の月』凪良ゆう
ーあなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい―。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。
(『流浪の月』商品説明より引用)
凪良ゆう作品は、生きづらさを抱えた人物が、前向きに生きようとしている姿の描写が素晴らしすぎて泣きます。
本屋大賞も受賞した話題の一作で、大好きすぎてサイン本を購入しました。
著者の『わたしの美しい庭』という作品も同じくらい大好きです!
今までに一度でも生きづらさを感じたことがある人は、涙なしには読めない作品だと思います。
『ナラタージュ』島本理生
ーお願いだから私を壊して、帰れないところまで連れていって見捨てて、あなたにはそうする義務がある―大学二年の春、母校の演劇部顧問で、思いを寄せていた葉山先生から電話がかかってきた。泉はときめきと同時に、卒業前のある出来事を思い出す。後輩たちの舞台に客演を頼まれた彼女は、先生への思いを再認識する。そして彼の中にも、消せない炎がまぎれもなくあることを知った泉は―。早熟の天才少女小説家、若き日の絶唱ともいえる恋愛文学。
(『ナラタージュ』商品説明より引用)
島本理生さん大好き芸人になったきっかけの本です。
文章の美しさと、葉山先生のずるさ・不器用さにもんもんとしながら一気読みしました。
最後の一文を読むためにこの本を読んだんだな〜と思えるような、繊細で切ない恋愛小説です。
松潤と有村架純が出演する映画版も好きですが、小説はさらに大好きです◎
島本理生作品は、他にも『Red』や『あなたの愛人の名前は』(うち『あなたは知らない』と『俺だけが知らない』という作品)も推し作品です。
『BUTTER』柚木麻子
ー結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。世間を騒がせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿と、女性としての自信に満ち溢れた言動だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、親友の伶子からのアドバイスでカジマナとの面会を取り付ける。だが、取材を重ねるうち、欲望と快楽に忠実な彼女の言動に、翻弄されるようになっていく―。読み進むほどに濃厚な、圧倒的長編小説。
(『BUTTER』商品説明より引用)
『本屋さんのダイアナ』がきっかけでハマった柚木麻子さんの代表作である社会派小説。
実際の結婚詐欺殺人事件に着想を得た作品ですが、事件のショッキングさの奥に「女性としての幸せ」や、それ以前の「人間としての幸せ」とは何かを考えさせられた作品です。
作中に出てくるバター料理が美味しそうすぎて、今年のクリスマスケーキはウエストのバタークリームケーキにしようと決めました。笑
『黄色い目の魚』佐藤多佳子
ー海辺の高校で、同級生として二人は出会う。周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、気がつくとみのりの表情を追っている。友情でもなく恋愛でもない、名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて―。16歳というもどかしく切ない季節を、波音が浚ってゆく。青春小説の傑作。
(『黄色い目の魚』商品説明より引用)
私的青春小説ランキングNo.1!!
恩田陸著の『夜のピクニック』が好きな方は、この作品も好きなんじゃないかと思います。
大学時代に読んだ作品ですが、高校生のうちに読んでおきたかったなあと思う作品です。
『夢を与える』綿矢りさ
ー幼い頃からチャイルドモデルをしていた美しく健やかな少女・夕子。中学入学と同時に大手芸能事務所に入った夕子は、母親の念願どおり、ついにブレイクする。連ドラ、CM、CDデビュー…急速に人気が高まるなか、夕子は深夜番組で観た無名のダンサーに恋をする。だがそれは、悲劇の始まりだった。夕子の栄光と失墜の果てを描く、芥川賞受賞第一作。
(『夢を与える』商品説明より引用)
しんどい系恋愛小説が好きな方には大好物な作品だと思います。
この作品をきっかけに芥川賞作家さんの作品をたくさん読むようになりました。
デビュー作の『インストール』も大好きで、登場人物の等身大の不器用さみたいなものが味わい深い作家さんだと思っています。
『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ
ー優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく―全読書人の魂を揺さぶる、ブッカー賞作家の新たなる代表作。
(『わたしを離さないで』商品説明より引用)
2017年にノーベル文学賞を受賞した際に、日本でもかなり話題になった世界的作家による代表作の一つ。
自分の人生が自分のものでない登場人物たちが一生懸命生きている姿に、「人はなんのために生きるのか」ということを考えさせられる一冊です。
綾瀬はるか、三浦春馬主演のドラマ版も大好きで、毎週家族で楽しみにしていた作品でした!
まとめ
今回は、今まで読んだ本の中でも特に大好きな作品を10冊紹介しました。
ここで紹介しきれなかった大好きな作品もまだまだたくさんあるので、いつか紹介できたらと思います:)
(本当に本当に選ぶの苦しかった…!そして来年には更新されているかもしれない…!)
Twitterでいろんな方の#名刺代わりの小説10選を見ては、「その作品も最高!わかる!」を繰り返しています。笑